チェンマイの廃寺を訪ねて

ワット・チェディ・プローン(チェンチョーム)


場所:チョータナー通り(国道107号線)とスーパーハイウェイ(国道11号線)との交差点(クワンシン交差点)から、前者を南に300mほど行き、チェディ・プローン通りを西に入って300mくらい進んだ左手



チェンマイ市内北部にある廃寺ワットチェディプローンの仏塔 市内北部、チャーンプアック門からチョータナー通り(国道107号線)を北に進み、タニン市場のある交差点を通り過ぎて300mほど進んでタイ様式の屋根の付いた歩道橋の先の、廃寺の名を冠したその名もチェディ・プローン通りを入っていったところにある、比較的大きな廃寺。
 寺院の歴史は古く、1545年に著された「ヨーノク年代記」にも登場する。ジラプラパー王女支配下の時代、この寺院はチェンマイという都市の境界線上に建っていたと考えられており、ギヨウ族(タイヤイ=シャン族)がチェンマイに攻め込んだが、その起点となったのがこの寺院であったと記されている。また、寺院名の「プローン」は“すき間”という意味で、これはチェディのすき間に仏像がはめ込まれていたことから名づけられたと考えられている。
 廃寺の中では整備がよくされており、通り沿いには塀が作られ、基壇の周りにも植物が植えられ、南側には釣鐘がぶら下げられている。敷地面積は非常に広く、ヴィハーン(本堂)などがあった部分も土地としては残っているものと思われる。形として現存しているのはチェディ(仏塔)だけで、四角形の2段になった第1の基壇の上に円形の第2の基壇部分が5段、さらにその上に仏像を収めるルアンタートゥの部分が6段にも重ねられており、なかなかユニークな姿をしている。このルアンタートゥが“プローン”と称されたのだと思われる。チェディの北側には井戸の跡もある。

 チェディそのものもかなり修復が行われており、ロケーション的にはあまりよくないが訪れる価値のある廃寺だと思う。
 すぐ南側には、廃寺の別名冠したワット・チェンチョームという真新しい寺院が接して建っており(廃寺の西の小道を入っていく)、本堂は日中は開放されているので合わせて訪れるとよい。
【2014年3月】



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