チェンマイのレストラン(その他タイ料理の店)


ラーン・カーオトム・プラーイチュアク(お粥)


場所:チェンマイ市内やや南部、チェンマイ-ラムプーン通りをマヒドン通りとの交差点から南に700~800mほど行った右手の89プラザというミニ・ショッピングモールの中



チェンマイ市内南部にあるお粥と中華系タイ料理レストラン、ラーンカーオトムプラーイチュアク チェンマイ市内のやや南部にある、夕方から深夜にかけて営業する中華系タイ料理をお粥とともに提供するレストラン。
 もともとは現在の場所より少し南のチェンマイ-ラムプーン通り沿いにあったのだが、2015年末に現在の場所に移転して大通りから見えなくなってしまい、少しだけ場所がわかりにくくなった。空港方面からならマヒドン通りを東に進み、ピン川にかかる橋を渡ったら最初に見える立体交差点(ノーンホーイ交差点)を右折してラムプーン方面に700~800m進むと「89プラザ」というミニ・ショッピングモールが見えてくる。このモールは通りをはさんで左右に広がっており、左手には7-11やロータス・エクスプラス、バンコク銀行などがあるが、それとは反対の右側のモールに入って行く。すぐ左手にチェンマイでは有名な赤い看板が目印のマリーというチェーン店のクエティオ(そば)屋があるがそれを通り越して奥に進んで行くと、左角にロイヤル・プロジェクト・ショップ、正面は大きな駐車場が広がる四つ角にぶつかるのでそこから斜め左を見るとすぐのところに店がある。店が営業していれば、そこだけ灯りがついているのですぐにわかるだろう。もっとわかりやすいのは、モールを抜けてすぐのところにある信号を右折し路地を入ると60~70m行った右手にモールの入口があるので、そこを入るとすぐ左手が店だ。
 
 柱に屋根という大きな東屋風の建物で、店内には4人がけのテーブルを中心に全部で10ほどの座席が作られているだろうか。店内に入って左手奥には食材を並べた段になった赤い布が敷かれた棚と冷蔵庫が置かれているが、棚のほうにはほとんど食材が並んでいないことが多い。その奥がキッチンになっていて、3人くらいのコックが忙しく料理を作っている。
 メニューはタイ語だけのもの、英語が併記されているもの、料理の写真があるボード状のものと複数ある。普通はタイ語だけのものが使われているようだが、タイ語が読めないのであれば店の入口近くにメニューがまとめて立てかけて置かれているので、英語のメニューなどが必要ならそこから自分で持って来てもよい。メニューを使わなくても、棚や冷蔵庫に並んでいる食材を指さして料理法を伝えて注文することもできるが、上級者向けかも。店員にはまったく英語は通じないが、店主のメガネをかけた男性は料理の注文程度ならまったく問題ない程度の英語は使える。なお、この男性は愛想も非常によく、その日のお勧め料理を教えてくれたり、質問にも親切に答えてくれたりするので、困ったことがあれば話をしてみるといい。
 お粥屋、ということで料理はタイ風にアレンジされた中華料理が中心、とでも言えばいいのだろうか。どの料理も印象としては輪郭がくっきりとしていてシャープな味付けになっている。お粥のお供の料理というと塩気の効いたものを出す店が多いのだが、この店の料理にはまったくそのようなことがなく非常にバランスが取れていると言えるだろう。
 今まで注文した料理の中で自分が気に入っているものとしては、豚三枚肉のカリカリ揚げとカイラン菜を強火で炒めたパック・ムークローブ・パカナー、日干しした牛肉を炙ったヌア・デート・ディヨウ、イカやアサリ、ルークチン(つみれ)などが入った酸っぱくて辛い海鮮タイ風サラダのヤム・タレー、白身魚を茹でて上から揚げニンニクオイルをさっとかけ回したトム・プラー・クラティアムと言ったところであろうか、また、これ以外に本来は中華料理ではないのだろうが、トムヤムクンが実においしい。こういう店なので複雑な凝った味付けではないが、スパイスのバランスが実によく(ただし辛さは相当なものだ)飲んでいるうちにれんげを持ってスープを口には運ぶ手が止まらなくなってしまう。お粥にスープというと水気が多くてどうなのか、と最初は思っていたが、自分はこの店に行くと必ず注文するメニューになってしまった。一品の量も少ないので、2人で行っても4品くらいは軽く食べられるだろう。
 店名にも「カーオトム(お粥)」とついているだけあって、主食はお粥が基本なのだが、この店のお粥は一風変わっている。普通ならお粥は白いのだが、この店のものは濃い緑色というか茶色と緑色の中間というか……色がついているのだ。日本で色のついたお粥というと茶粥が思い浮かぶが、お店のご主人に聞いたところバイトーイ(パンダナスリーフ=ニオイタコノキの葉)を使っているとのこと。バイトーイを使った料理というと、ガイホー・バイトーイ(鶏肉のバイトーイ包み焼き)が有名で、それ以外にも近年は目っきり目にする機会が減ってしまったが、街の食堂などに置かれている飲料水に“この水は煮沸していて安心ですよ”という目印のためにこのバイトーイの葉で色づけがされていたりするのだが、お粥への色づけのためにこの葉が使われているのは初めて見た。バイトーイの葉自体はほんのり苦甘い香りがするだけなので、お粥の味にほとんど影響は感じられないが、珍しいのでもしこの店に来ることがあったらぜひお粥を頼んでみてほしい。なお、もちろん普通の炊いたご飯も用意されている。こちらもいつ食べても炊き加減が日本人好みで、炒め物の皿の下にたまった汁とかスープとかと一緒に食べるのに実によく合う。どちらも小椀に入って出て来るので、お腹が空いているのであれば両方食べることも可能だろう。

 チェンマイの南側のチェンマイ-ラムプーン通り沿いのエリアで日が暮れた後にちゃんとした食事をと考えると選択肢がほとんどなく、20時以降くらいから賑わうノーンホーイ市場の周囲に出るパッタイ(タイ風焼き米麺)屋か、ところどころ路上に出ているクエティオ(麺)屋くらいしか選択肢がなかったので、このレストランは非常に使い勝手がよくお気に入りとなっている。料理の味のほうももちろんいいので、わざわざ食べに行く価値もあると思う。市内中心部からははずれているが、ナイトバザールからならなトゥクトゥクに乗っても10分くらいでアクセス可能だ。チェンマイ-ラムプーン通りは夜になっても交通量はそこそこあるので、行ったはいいが足がなく帰るのに苦労するというようなことも起こりにくい。
 営業時間は17時から午前1時となっているが、実際に営業が始まるのは19時くらいからのようだ。
【2017年10月】



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