チェンマイのレストラン(その他タイ料理の店)


ミーナー・ライス・ベイスト・キュイジーヌ(お米をテーマにしたフュージョン(創作)タイ料理)


住所:13/5 Moo.2 San Klang,San Kamphaeng
TEL:096-0737422,087-1770523,086-3904277
WEBSITE:facebook.com/meena.rice.based(フェイスブックページ)



チェンマイ東部郊外にある創作タイ料理レストラン、ミーナーライスベイストキュイジーヌの概観 チェンマイ東部郊外にある、現在(2017年)チェンマイの裕福でオシャレな人たちの間で最も人気のあるレストランのひとつ。店名をカタカナで記すとピンと来ないかもしれないが、英語では“Meena Rice Based Cuisine”となり、その名の通りお米をひとつのテーマとしたフュージョン(創作)タイ料理の店だ。

 店は、チェンマイに土地勘のある人でも案内看板がなければたどりつけないような、非常に不便なロケーションにある。チェンマイ市内からだとサンカムペーンへと向かう国道1006号線を東に進み、スーパーハイウェイとの交差点から1kmほど進むと左手にセラドン焼きの有名店、バーン・セラドンがあるので、その手前角にあるサンプラネット通りに左折して入る。800~900m進むと、左手にワット・シーマーラームという寺院があるので、通り越したらすぐのところのソイ(路地)を左折、さらに500mほど行ったところにある。要所要所に道順を示す看板が立っているので、国道から最初に左折する場所さえ間違えないようにすれば、道に迷うようなことはないだろう。路地の両脇が駐車場になっているが、車以外のアクセス手段がないのでランチ時などは空いているスペースを探すのが大変なほど混み合っている。
 路地の奥に向かって左手に店の入口を示す看板があり、コーヒーなど飲み物を作っている小さな東屋を眺めつつ先に進んで行くと、店舗のスペースが広がっている。店は非常に広い土地を有しており、木製の橋を渡った先の大きな池に浮かぶように建っている木造建築物、その右手のキッチンの建物の前の部分と大きく2カ所に客席が作られている。前者は高床式の建物(店の名を忠実に示すように、元々は米蔵だったそうだ)になっており、その真下と建物の周囲の日傘が差しかけられた部分に席がある。藍染のクロスがかけられた木製のテーブルとイスの脇に白い布と木でできた日傘が置かれている風景は、近年のオシャレ系のレストランでよく見る風景だが、さらに木製の高床式建物と周囲を大きな木で囲んだ池がセットになるととより一段と絵になっている。キッチン前のスペースも同様だが、中には山岳民族柄のクッションが置かれた長椅子を備えた席もあり、よく女性タイ人客が靴を脱いで横ずわりしてリラックスしている。

 店には一応メニューらしきものはあるのだが、そこに出ているのは10種類ほどの定番メニューとご飯、それにドリンクだけで、料理は基本的に大きな黒板に書かれている中から選ぶことになる。黒板に書かれているのはタイ語のみで店員も英語はできないようなので、タイ語がができないと料理を注文する段階でかなり苦労することになるだろう。
チェンマイ東部郊外にある創作タイ料理レストラン、ミーナーライスベイストキュイジーヌの料理 日々料理が変わるので、ここでお勧めの料理を紹介してもあまり意味はないのだが、お米をひとつのテーマにしたと言っても料理に米が使われているわけではない。とは言え、やはりフュージョン(創作)料理が中心で、例えば豆苗と豆腐の卵炒め(キヨウ・オーン・タワーン・タオフー・カイ)とか、中身はほとんど玉子で下にノニの葉がたくさん敷いてあるバナナの葉を器にしたタイ風茶碗蒸しのホーモック・アンダーマン、有機養殖した魚を使った酸味の効いた辛味スープであるゲーンソム・プラーインシー、豆苗がたくさん入った南部タイ風のガピ(海老みそ)の効いたスープのゲーンリエン・ヨートターンタワンなど、この手のレストランで最近特に多いヘルシー系のものが多い。味付けは非常に薄くて上品な感じで辛さも押さえられており、香辛料が苦手な人でも安心して食べられる。かといって味がぼやけているわけではなく、素材ひとつひとつを大切にしつつ料理としてまとまった形に仕上げており、口に入れると非常にシャープに感じられる。コックの腕が相当なものでないと、ここまでの風味に仕上げることはできないだろう。また、写真でわかる通り盛り付けも非常に凝っており、テーブルの上に料理が並んでいるのを見るだけでも楽しい。
 そして、店のテーマにもなっているご飯だが、基本的にただの普通の白いご飯というのは用意されておらず、茶色いカーオ・クローン(玄米)や、カーオ・ダム(黒米)、さらにはハーブなどで色付けされたものを重ねて日本のおにぎりのように三角形に固め、その上におそらく色付けに使っているアンチャン(バタフライピー=蝶豆)の花やスライスしたオレンジなどを飾りで置いたものなど数種類が用意されており、おそらく非常に上質の米を使って丁寧に炊いているのだろう、固くもなく柔らかくもなく長粒種で少し独特の香りのするタイ米が苦手という人であってもまったく問題なく食べられると思う。日本では、お赤飯などを除けばご飯は白いもの、という固定観念があるのか、このようにアレンジしたものを出すような店はなかなか見ることがないと思うが、せっかくタイに来たのであれば、このようなものを食べるのも旅のいい思い出になるのではないだろうか。

 上記の通り非常にわかりにくい場所にあり、かつ英語のメニューがないことなどを考え合わせると旅行者にはなかなかハードルの高い店だとは思うが、自前の足を確保してタイ語のできる人と一緒に行くことができたら、なかなか見ることのできないチェンマイの裕福層の姿を眺めつつ、今一番旬のフュージョンタイ料理に舌鼓を打つというほかのレストランではなかなかできない体験をすることができるだろう。
 また、店のあるソイ(路地)は、これからアートビレッジでも作ろうとしているのか、非常におしゃれな山岳民族の布を使った洋服などを売る店ができ始めており、食事と合わせてショッピングも楽しめるエリアになっていくかもしれないので注目だ。
 なお、営業時間は10時から17時、水曜日定休となっている。
【2017年7月】



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