チェンマイのレストラン(その他タイ料理の店)


バーン・トン・パーム(HOUSE OF PALM RESTAURANT)


場所:162/6 M.5 T.Raungnaue A.Doisaket
TEL:053-291401、081-9508559



チェンマイ西部郊外にある南部タイ料理レストランバーントンパームの店内の写真 チェンマイの東約15kmのところの隣街、ドーイサケットにある、チェンマイでは比較的珍しい南タイ料理のガーデンレストラン。
 国道118号線をチェンラーイ方面に進み、ドーイサケット病院の手前にあるソイを100mほど入った左側にあり、通りから見ると店名の由来となっているヤシの木がたくさん見えるので、すぐにわかるだろう。国道沿いにも看板が出ている。
店の敷地はかなり広い。店内に入ると、左手にヤシの木に囲まれた東屋風の建物があり、ここがメインのダイニング・スペースとなっている。中には木製のテーブルが12~3卓あり、客が席につくとキャンドルが点され、雰囲気を演出してくれる。その奥にはこれまたヤシの木に囲まれた噴水のついた大きな池がある。その周りにも席が5つほど作られているが、雨よけがないので天気が悪いとクローズされるようだ。池の先に向かって、さらに道が続いているが、その向こうは空き地となっている。

 メニューを開いた最初のページには、この店ができるまでの由来が詳しく書かれている。それによると、オーナー夫妻は長年に渡ってカリフォルニアに住んでおり、そこで地元紙に何度も市内最高の店として紹介され、ブルネイのスルタンや映画スターなども頻繁に訪れていた有名なタイ料理レストラン“チトラダ”を経営していたという。数年前にタイに帰国してから、夫の出身地であるチェンマイのドーイサケットでレストランを開業する計画を立て、望みどおりのヤシの木が生い茂るような店を作りあげたのが、このハウス・オブ・パーム・レストラン(バーン・トン・パーム)だという。ちなみにメニューの説明書きにはないが、南部タイ料理レストランなのは、オーナーの奥さんの出身地が南タイだから(実際にキッチンに立っている)とのことだ。

 メニューは英語・タイ語併記で、Selected Thai Salad、Selected Dish Of Beef,Chicken And Pork、Selected Seafood、Shrimp Dishes、Selections From Our House Of Palm Garden、Fried Rice Dishes、Noodle Offerings、Desertに分かれている。
 さらに、これとは別に店のスペシャル料理のメニューもある。タイ語のみの表記なので、タイ語ができないと解読は難しいだろうが、オーナーのご主人がたいていフロアに出ており、アメリカ在住が長かっただけあって英語でのコミュニケーションにはまったく問題ないので、興味があれば色々と聞いてみるといいだろう。
 料理は100種類以上載っており、だいたい120B前後のものが多く、店の雰囲気からすると安く感じられる。おそらく店のスペシャル料理なのだろう、“House Of Palm ……”と書かれているものも多い。ワインリストもあり、種類は少ないもののオーストラリア産、フランス産など一通り揃っており、ワインを飲みながら食事をしている客も多い。

 南部タイレストランなので、料理は全体的に辛めのものが多い。
 これまでオーダーしたものの中からお勧めのものをいくつかピックアップすると、
チェンマイ西部郊外にある南部タイ料理レストランバーントンパームのスパイシーサザンポーク(豚肉の南タイ風炒め)の写真*ヤムヌア(タイ風牛肉サラダ)……大変柔らかな良質の牛肉を使っているが、辛さもかなりのものでビールには特に合う
*プーニム・トート(ソフトシェルクラブの揚げ物)……ソフトシェルクラブに衣をつけて揚げてあるだけだが、非常に上品な味付けと仕上がりになっており、いろいろな店で同じものを食べてきた(メニューにあるとたいてい頼んでしまう)が、これだけの出来のものにはおそらく当たったことがない。超お勧めの一品
*トムヤム・カームー(豚足のトムヤム)……スープは赤くなく濁っておらず、見た目は澄まし汁のようだ。辛さ、酸っぱさも普通のトムヤムよりも押さえられており、これを南タイ風と呼んでいいのかどうかはわからないが、“トムヤムは苦手”という人にもぜひ試してもらいたい料理だ。供される器も金属製だがシャレている
*プーケット風野菜炒め……野菜炒めというと、タイではたいていの場合ナムマンホーイ(オイスターソース)がたっぷり使われていることが多いが、おそらく塩コショウをベースにさっぱりとした味付けになっている
*スパイシー・サザン・ポーク(豚肉の南タイ風炒め)……南タイ料理そのものの知識がないため、こういう料理が現地で一般的なのかどうかわからないが、豚のこま切れのような肉に青菜、大量のレモングラスを細かく刻んだものを加えて炒めたもの。スパイシーという名前がついているがそれほど辛くはなく、レモングラスのサッパリとした後味が印象的
*プラータプティム・トート・カミン……プラータプティム(ティラピアの一種)の丸揚げというとカティアム(ニンニク)を合わせることが多いが、ここでは南タイでは特に多用されるというカミン(クミン)が上にまぶしてある、チェンマイでは珍しい料理だ
*サトー豆の炒め物……サトーとは、ネジレフサマメノキという、さやが30~35cmにもなるマメ科の植物≪*注≫で、南部タイでは非常にポピュラーな野菜だ(その昔南部タイからマレーシアにかけて旅した時、タラート(市場)よく見かけた)。それをエビ、トマトなどと一緒に炒めてある。サトーの微妙なほろ苦さが、何とも言えない風味を醸し出している

 オーナー夫妻がアメリカと縁が深いせいで、もしかしたら英語のガイドブックなどに紹介されているのであろうか、非常に辺鄙な場所にありながら客はファラン(白人)が圧倒的に多く、席の7~8割が彼らで占められることもあるという。自分が行った時にも、いったいどこからやって来たのか、自転車に乗って1人で食事に来たアメリカ人がいてビックリしたことがある。
 チェンマイからはまったくの郊外になるが、国道118号線はタイ北部の最も主要な幹線道路のひとつなので、夜遅くでもチェンマイまで戻れなくなるような事態にはならないだろう(ドーイサケットやヴィアンパーパオとチェンマイを結ぶソンテオや中長距離バスが夜遅くまで通る)が、できることなら自前の足を確保して出かけたほうが安心できるだろう。
【2009年4月】


≪*注≫養徳社「タイ日辞典」P1763



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ソースネクスト




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