チェンマイのレストラン(その他タイ料理の店)


ルート・ロット(海鮮中華料理)


場所:ピン川右岸を走るワンシンカム通りをラマ9世橋から500mほど北に向かったところにあるソイ(路地)を右折してすぐの突き当たり。スーパーハイウェイからだと200~300m
TEL:053-872092



チェンマイ市内中心部やや北にある中華海鮮料理レストラン、ルートロットの店入口 チェンマイ市内北部のピン川右岸沿いにある、看板も出ていないが夜は予約しないと入れないくらい人気のある、知る人ぞ知る海鮮中華料理レストランだ。

 看板などが出ていないため、特に夜に初めて行った時には店を見つけることもなかなか難しいかもしれない。ピン川右岸を走るワンシンカム通りをラマ9世橋から北に向かい、テンカラオケを通り過ぎて300mほど進むと左手にオシャレなカンジのゴーンJAというペットショップ、そのすぐ先に小さなインターネットゲーム屋があるが、その向かいのソイ(路地)を入って20~30mの突き当たりに店はある。唯一目印となるのは、店の入口、と言っても一般の住宅のような木製の扉なのだが……に置いてある何も入っていない冷蔵庫とその上部に赤いタイ語と英語で書かれた店名の文字だけだ。通りから店の中をのぞいても客席などはまったく見えないため、“本当にここにレストランがあるのかな?”と不安に思うだろう。
 店の中に入ると、そこはオートバイや生活用品などが置かれているガラーンとしたスペースになっており、ますます不安になってくる。そのまま奥に進むと、今度は階段があるホールのような場所になり、ここまで来るとようやく奥から料理を作る音が聞こえてきて少し安心する。さらに進んでいくと、今度は店のキッチンが左手に見える。お世辞にも清潔とは言えないが、一番手前で50代くらいの男性がほぼ一人で大忙しで料理を作っており、その奥で手伝いの女性が2~3人動き回っている。
 キッチンを抜けると、ようやく普通のレストランの風景が広がる。それほど広くはないが2つのスペースに分かれており、席は全部で20ほどあるだろうか。アルミのテーブルにプラスチック製のイスと飾り気がまったくなく、木の床は人が歩くとギシギシと音を立て、テーブルも揺れるという状態。店の一番奥の列のテーブルはピン川に面していて、本来であれば川面を望むことができるのだが、大きなゴレンシ(スターフルーツ)の木が邪魔をしていてよく見えない。実は、この木がこの店のシンボルともなっており、店名であるルートロットの後ろに“ゴレンシ(スターフルーツ)の木の陰の下”という言葉がメニューや店内の掲示につけられていて、常連客はこの店のことを“ルートロット・タイロムマフアン”と呼ぶそうだ。
 メニューには60~70種類の料理が並んでおり、もちろんタイ語のみで値段すら載っていないが、だいたい100B~250Bくらいの範囲に収まるそうだ。ただし、カニ料理などは500Bとかするものもあるので、心配な人はあらかじめ値段を聞いたほうがいいかもしれない。また、キッチンを抜けたところに掲げられたホワイトボードにも料理が30~40種類書かれているほか、その下の床に置かれたホワイトボードにもその日のお勧め料理が出ているので、注文する時には両方を見たほうが選択肢が広がるだろう。通常のメニューにはお勧め料理として、トムヤムプラー、カームプープリックタイダム(カニの爪の黒コショウ炒め)、ムクチュプペントート(イカのフリッター)、クンプリッククルア(エビの塩胡椒炒め)、ゲーンソムの5種類が紹介されているが、このうちムクチュプペントートとクンプリッククルアは、ほとんどのテーブルの客がオーダーしている。
チェンマイ市内中心部やや北にある中華海鮮料理レストラン、ルートロットのプーパットポンカリー(カニのカレー炒め) 料理の味付けはどれもものすごく薄いのだが、芯はしっかりとしている。普通のタイ(中華)料理を食べ慣れていると物足りないくらいに感じられるかもしれないが、色々な料理を食べ勧めるにしたがって、ひとつひとつ凛とした味わいが口の中に広がって来るカンジがする。特に個人的においしいと思うのは、まるで澄まし汁のようにクリアなスープなのに、具の魚やベースとなっているスパイスのひとつひとつの味がくっきりと立っていて非常にシャープな印象を受けるトムヤムプラー(本来は中華料理ではないと思うのだが、ほとんどの中華料理店でも出され、この店でもお勧めメニューのひとつなっておりそれも十分うなずける味だ)、表には出ていない隠しメニューで、カニの爪だけを使って作られ見た目はコッテリと脂っこく見えるのに、口に入れるとフワ~ッとしたマイルドなカレーの風味が広がってまったくしつこさを感じさせないプーパットポンカリー(カニのカレー炒め)、さらにご飯料理で唯一メニューに紹介されているカーオパットプー(カニ炒飯)だ。基本的に何を頼んでもハズレがないので、何の料理かよくわからないままにオーダーしたとしても、きっと満足できるだろう。

 店の看板すら出ておらず、日本語はもちろん英語もまったく通じないだけでなく、中華料理店にはありがちだが店員の愛想も決していいとは言えないので、一般の旅行者にはかなりハードルの高い店になるだろう。またお世辞にも店内は衛生的とは言えず、きれい好きな人は席につく手前のキッチンを見ただけで帰りたくなるかもしれないが、味は間違いない(ちなみに、店名のルート・ロットは“最高の味”という意味だ)。その証拠に、夜は予約しないと絶対に席につくことができないそうだ。料理の量も全体的に多いので、できれば4人以上で、行ったことがあって場所がわかっているタイ語が堪能な人かタイ人にあらかじめ予約してもらってから一緒に連れて行ってもらうほうがいいだろう。そうでないと、ヘタをすると冗談抜きに店にたどりつくことすらできない可能性がある。
 営業時間は11時~14時、17時~21時となっており、ランチタイムはそれほど混んでおらず予約も必要ないらしいので、チャレンジ精神旺盛な人は昼間行くことをお勧めする。
【2012年1月】



スマホで撮影した写真約8,000枚の保存もしてくれる




HOMEへ レポートを書く TOPへ