チェンマイのレストラン(一般タイ料理の店)



パラード・タワンローン(高級タイ料理)


場所:ステープ通りを道が突き当たるまで進んでいったドーイステープの山中にある。チェンマイ大学を過ぎ、カセート貯水池のある交差点を右へ。そこからは店の標識に従っていくつかの分かれ道を左右に曲がりながら行く。ワット・ファーイヒン、動物園裏門などを過ぎながら急勾配の山道を登り降りしながら進んでいくと、大きな滝(パラード滝)が見えてきて店の駐車場になる。
TEL:053-216039、053-216576
WEBSITE:www.palaadtawanron.com
E-MAIL:info@palaadtawanron.com



チェンマイ郊外の山腹にあるレストラン、パラードタワンローンのエントランスの写真 ドーイステープの中腹にある、パラート滝の豪快な流れとチェンマイ市内の夜景の取り合わせがすばらしい、特にカップルにお勧めのタイ料理レストラン。

 上記の場所の説明にある通り、ステープ通りをどんどん西に進み、ドーイステープの山中を走る細い山道をかなり登った先に店はある。途中から道は街灯ひとつなく真っ暗で、ところどころに店の案内表示が出ているものの、初めて行く時には“本当にこの先にレストランがあるのだろうか……”と不安になってくることだろう。
 店に着くと、真っ先に目に飛び込んでくるのは豪快なパラード滝の流れと轟音だろう。駐車場の入口左手はライトアップされた滝になっており、店に入る前にまずその風景にしばし目を奪われる。店の入口は駐車場の右手になっており、レンガ作りの壁に店のロゴデザインがあしらわれた木製の山小屋風のエントランスが作られている。
 店内は大変広く、滝に突き出すように建てられており足元の滝の水が勢いよく流れている様子と同時にチェンマイ市内の夜景が一望できるオープンエアのテラス席、その奥に作られた、滝の流れは見えないものの夜景はおおむね楽しむことのできるテーブル席のエリア、木製の骨組みに蘭などの花がかけられたレンガ作りの壁を基調に、テーブルの上にはローソクが灯された屋内席と大きく3つのパートに分けることができる。当然、一番のお勧めはオープンエアのテラス席なのだが、前日以前に予約しないとまず確保することができないばかりか、予約した時間に1分でも遅れると予約そのものが取り消されてしまう(これは店のすべての予約に共通)という、まったくタイらしくない、というか日本のレストランでも聞いたことのないようなシステムが採用されているので、このレストランを楽しむためには、必ず予約をしてかつ時間には絶対に遅れない、という2点に注意する必要がある。

 メニューは、英語の説明がついたきれいなものが用意されている。料理はだいたい70~150Bで、エビ、カニや魚系は200~300Bといったところだろうか。ワインやカクテルなどのドリンクを含め、メニューにはものすごい数の料理が掲載されていてどれを頼んだらいいか困ってしまうかもしれないが、店員のほとんどが英語を話すようなので、迷ったら相談してみるといいだろう。オシャレな制服に身を包んだ彼ら彼女らは、サービスもよく好感が持てる。これまで自分がお勧めなどを聞きながら注文したことのある料理の中では、ムール貝、エビ、カニなどの魚介類と野菜がたっぷり入ったスープがすばらしい風味を醸し出しているポテーク、小さな生のカニとスライスしたマンゴーや赤タマネギを和えてあり、上品な酸味と強烈な辛さのバランスが絶妙の店のオリジナルメニューのヤムプータワンローン、生のコショウがふんだんに使われた上品な辛さが口の中に広がるカニの炒めものヌアプーパットプリックタイダム、豚肉とアスパラガス、ニンジンを炒めソースをかけたものが鉄板でジュージュー音を立てられた状態で供されるチャーンローンタワンローン(店名がついているのでこれも店のスペシャルメニューなのだろう)、濃い目に下味がつけられているが肉がほかの店ではないくらいに柔らかいコームーヤーン(豚の喉肉を焼いたもの)、下に青菜、ニンニク、シイタケなどを敷いた魚をあんかけオイスターソースで炒めたもので、ものすごく奥深い味を出しているプラーカポンジアンなどが特にお勧めできると思う。メニューの中には、大ぶりの川エビとパッカナー(青菜)を茹でたクンメーナームラオデーンのように、ケチャップソースがたっぷりかかった料理がいくつかあるので、タイ料理を楽しみにしている場合は避けたほうがいいだろう(決しておいしくないわけではない)。

チェンマイ郊外の山腹にあるレストラン、パラードタワンローンから見たチェンマイ市街の夜景の写真 しかし、このレストランの料理以上のウリは、冒頭にも記したチェンマイ市内の夜景だ。この店に連れて行ってくれた友人が「ここでは、催していなくても必ずトイレに行ってくださいね。」と言っていたのだが、それはトイレの脇の展望台のようなスペースから見る夜景が息を呑むほど美しいからだ。手前には、滝から流れ落ちる水をわざわざ店のために溜めて作ったのだろうか雰囲気満点にライトアップされた大きな池、その先の遠景には灯りのまたたいたチェンマイ市内の夜景が広がり、その見事さに目を奪われてしばし時間を忘れることだろう。ここには、おそらく夜景を眺めるための望遠鏡が設置されていた(あるいはこれから設置する)と思われる台だけがあるが、実際に望遠鏡からこの景色を眺めることができたら、また一味違った楽しみ方ができるのではないだろうか。とにもかくにも、ここから見る夜景は、チェンマイの旅の中でももっとも印象に残る風景のひとつになることだろう。
 自分は20年近くチェンマイに通い続け、これまで数え切れないほどのレストランで食事をしてきたが、これほどまでに美しい景色が眺められるレストランを訪れたことはない。この店がもし仮に「夜景代」のようなものを取ったとしても、それが適当な額だったら自分なら喜んで支払うだろう。翻って、日本にこのような店があったらどんな風になっているだろうか。おそらく、たいしておいしくもない料理に驚くような高い値段をつけて商売するところだろうが、ここタイでは決してそんなことはしない。もちろん街なかにある食堂などに比べれば確かに値段は高いが、それでも十分納得のいく程度であり、第一料理の味がよい。タイでは、どんなに店から見える景色がよくても、あるいはインテリアや店の雰囲気に凝っていたとしても、肝心の料理の味がよくなければ決して客は来ない、ということを自分はこれまでの経験で知っているが、この店もまさにその経験則からはずれてはいない。

 しかし不思議なのは、この店は明らかに国立公園の中に作られているのだが、どのような経緯で誰がここに店を作ることができたのか、ということだ。聞いたところによると、店の経営には軍関係の大物が関与しているということだが、その辺についてはあまり詮索をせずに料理と夜景を素直に楽しんだほうがいいだろう。なお、店ではVIPカードも発行しており、入会金300Bで会員期間は無制限、現金払いの場合は10%オフ、クレジットカード払いの場合は7%オフという特典を受けられるので、在住の方など頻繁に利用する可能性のある場合は入会するといいだろう。

 店に至る途中の山道は真っ暗で、ひと気のまったくないところをず~っと通っていくので、バイクでは何かあっても助けなどはまったく呼べない。この店を訪れるなら、一応安全を考えて自動車(旅行者ならホテルで車を手配してもらうのが手っ取り早いし楽)を使うことをお勧めしたい。
 営業時間は11:30から24:00となっているが、この店の最大の売り物はチェンマイ市街の夜景なので、絶対に夜行ったほうがよい。また、平日でも満席になることが多いので予約は必須だが、上記の通り時間に1分でも遅れると予約は取り消されてしまうので、時間には余裕を持って出かけよう。
【2007年6月。2008年7月&2009年11月写真追加】

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 2009年、メニューが大きなものから小さな本のようなものに体裁が変わった。それに伴って、オーナーが変わったか料理人が変ったのかはわからないが、料理の味が落ちてしまったような気がする。そのせいか、夜に予約をして行っても以前のように常に満員ということがなく、時々空席も見られるようになった。
 客を増やすためか、自前の足のない人のために帰りのメータータクシーを呼ぶサービスも開始したので、旅行者にも利用しやすくなった。
【2009年11月】



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