チェンマイのレストラン(一般タイ料理の店)



モシモエル(高級タイ料理&バー)


場所:フワイケーオ通り沿い。チョーンプラターン運河との交差点からチェンマイ大学方向に200mほど行った左側
住所:233 Huaykaew Rd.
電話:053-224728(予約)、089-6351449



市内東部にあるリゾートレストラン“モシモエル”の店内写真 フワイケーオ通りのチェンマイ大学そばにある、オシャレで裕福な若者が集うタイ料理レストラン兼バー。カタカナで書くと上記の通りモシモエルとなるが英語表記は"MO'C MO'L"となり、正式な名称は"モンキー・クラブ&ザ・ムーン・ラバー"と言う。ニマーンヘミン通りソイ9にある、モンキー・クラブというライブハウスのレストラン・バージョンとして運営されている。

 フワイケーオ通りに出ている看板には、店名の下に“Resort Restauramt”と書かれているが、席に着くまでに目に入って来る風景は、まさにそのキャッチフレーズに恥じないものだ。通りを左折して店の敷地に入ると広い駐車場になっているが、すでにその周囲は木に囲まれ、ここが大通りに面していることを一瞬忘れさせる。店そのものは、駐車場の奥の森のようになったエリアの先にある。両脇にトロピカルな木が植えられ、芝が敷き詰められた石畳を通って木に覆われたエントランスをくぐり抜けて中に入ると、右手には大きな池があり、それに面してテラス席が2方に造られ、一方のテラス席の奥にはライブバンドが入る室内席の建物がある。さらに、池の中に渡された木製の通路を使ってエントランス方向に戻るように進んだ先には小さなバーの棟ができており、そこでは酒だけが飲めるようになっているようだ。
 左手のテラス席を抜け池に沿って直角に右折した、エントランスから見て店の最奥部には、今チェンマイでも大人気の日本料理を作る東屋があり、寿司カウンターのようなものまで設けられ、赤提灯がいくつもぶら下げられている。蓮であろうか、水草が浮かび噴水もいくつか造られた池は、夜になると美しくライトアップされ、幻想的な雰囲気すら漂わせるようになる。天候が許せば、ぜひ池に面したテラス席を取ることをお勧めしたい。
 メニューは、店のロゴがあしらわれたおしゃれなデザインで、英語・タイ語併記のものとタイ語のみのものと2種類あるが、いずれも料理の写真は載っていないので、タイ料理になじみのない人にはちょっと頼みにくいかもしれない(店員が日本語・英語などを話すかは未確認)。おすすめ料理、アペタイザー、フライド・アイテム(揚げ物)、スープ&カレー、パン・フライド(炒め物)、フィッシュ、スパイシー・サラダ(ヤム)、スチーム(蒸し物)、クイック・ワンサーブ(すぐできる“おしのぎ”みたいなものか?)、ステーキ、サラダ、パスタ、そして前述の東屋で作られるのであろう日本料理も当然載っていて、餃子70B、海老天ぷら150B、野菜天ぷら80B、天ぷら盛り合わせ170Bなどとなっている。
 バーも兼ねているくらいなので、ドリンクもウォッカ、テキーラ、ウイスキーからワインクーラーや各種カクテルまで、かなりの種類がラインアップされている。

市内東部にあるリゾートレストラン“モシモエル”のソムタムムークローブの写真 料理は、基本的にどれもがシンプルな真っ白な器に盛りつけられてサーブされるが、皿なら木の葉型、目の形、円形の下1/4をカットしたようなシェイプ……とひとひねりされたものが多く、料理そのものとともに目を楽しませてくれる。
 自分はこの店に行くと、店員に相談しながら料理を決めているが、今まで食したものの中で特に気に入ったのは、上品な味でサクサクした食感がたまらないプーニム・トート・クラティアム(揚げソフトシェルクラブのニンニクがけ)、かなり辛いが決して刺激的というカンジではなく、むしろすっきりとした辛さというような印象を受けるポテーク(海鮮スパイシースープ)、やや厚切りのサーモンにヴィネガーベースのちょっと緑がかったイタリアン風のソースがかけられているフュージョン料理のサーモン・ナポレオン、これまた上品ですっきりとした雑味のないソムタムにカリカリの豚肉の揚げ物が添えられたソムタム・ムークローブ、豚のスペアリブに、何をベースにしているのかはよくわからないが、見た目に比べると薄い味付けの赤いソースがたっぷりとかけられているシークローン・オップ・ムー・ソースBBQといったところであろうか。ちなみに、ご飯はなぜか星の形に盛られてくる。店名にムーン(月)はあるがスター(星)はないのだが……まあ、別にそこまで深い意味があってこの形にしているわけではないのだろうが。なお、日本食については、食べたことがないので詳細についてはわからない。

 近年、チェンマイでは、人々の経済的なレベルの向上に伴って、おしゃれな雰囲気で値段もそれなりに高いレストランが急激に増えている。個人的には、この街に暮らす人たちの全体的なバランスから見ると過当競争ではないかと感じており、近い将来(もう、すでに一部始まっているが)激しい淘汰が行われるのではないかと推測している。
 この「モシモエル」は、そういった店の中でもかなりの投資によって凝った店づくりがなされ、規模も大きく料理の味も一定のレベル以上を保っていると思うが、果たしてこの先厳しい競争環境の中で生き残っていけるのかどうか、非常に興味のあるところだ。
 ロケーション的にはフワイケーオ通り、ニマーンヘミン通り沿いにあるホテルからは近いが、ナイトバザール、ターペー門付近からはかなりの距離があり、ここを訪れるにはトゥクトゥク、ソンテオ、メータータクシーなどを利用しなければならない。しかし、店が面しているフワイケーオ通りは夜遅くなっても交通量が多いので、仮に食事の後にそれらのエリアに戻るとしても、足の確保にそれほど困ることはないだろう。
 日本の都市部では見かけることのないカテゴリである“リゾート・レストラン”を、ここチェンマイで気軽に体験できるという点でも、お勧めできる店である。
【2008年3月】

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 近年、同じようなコンセプトのレストランが多数できたため、以前のようなにぎわいは見られないが、相変わらず料理のクオリティーは高い。
 なお、上に記載している日本料理を作る東屋はなくなっており、メニューにも日本料理はない。
【2016年4月。写真も追加】



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