チェンマイのレストラン(チェンマイ(北タイ)料理の味わえる店)



ローン・カーオ・ラム(Lanna Rice Barn)(一般北タイ料理)


住所:242/1 Moo1 T.Nong-Pung,A.Saraphi
TEL:089-4355529、081-1112729



チェンマイ南部郊外にある一般北タイ料理レストラン、ローンカーオラム(1) チェンマイ市内南部郊外、現在のチェンマイが建設される前にあった王都の遺跡群「ヴィアン・クムカーム」の中に2015年にオープンした、ホテルも併設されたチェンマイ料理レストラン。

 店の場所は非常にわかりにくいが、遺跡観光の途中で立ち寄るのであれば、ワット・フワノーンの遺跡を目指していくとよい。チェンマイ-ラムプーン通りからだと、ヴィアン・クムカーム遺跡の大きな緑色の案内看板が出ているところからスリーブンルアン通りに入って進むと電信柱に白い店の案内看板が多数出ているので、それを頼りにアクセスする。600mほど進んだところにあるソイ7に左折して入り150mほど行くとワット・フワノーンの大きな遺跡に突き当たり道は左に遺跡を右手に見ながら回り込むように伸びているが、そちらには行かず右の細い道に入る。ソイ7自体がようやく車がすれ違えるくらいの細い道だが、この路地は車もすれ違えないくらい細くて少々心配になるくらいだ。遺跡を左に見ながらこの細い道を進んで100mも行くと、レストランの入口がある。ゲートを入ったところは広々とした駐車場になっており、中央に小さな高床式の建物(下には古いバイクが置かれている)左手には古い民具や建物の装飾品がずらりと並べられている。
 駐車場からはレストラン(ホテル)の内部は見えないようになっており、「入口はこちら」と書かれた看板のあるところから目隠しの壁をクランクのように曲がって入って行くと、広々とした中庭が目に飛び込んでくる。奥にあるいくつか並んだ古い高床式の建物がホテルで、左手には外の駐車場にあるのと同様に古い民具などがたくさん置かれていたり、チェンマイ盆地にある有名な寺院の写真などが掲げれたギャラリーがあったりする。レストランは、この敷地に入ったすぐ右側から角を左に曲がったその奥まで、中庭の2辺を占めている。手前の部分には古い木造の船を象った多人数が座れるテーブル席、中央のレジや土産物売り場を通り越して角を曲がった先は、東屋風の建物で木の床の上に4人~6人がけのテーブルが置かれている。テーブルの間は余裕があり、広い中庭を眺めれるように配置されているので、どこに座っても気持ちよく食事ができるだろう。
 メニューはなく、タイ語のみの料理名がずらりと並んだ細長い紙とペンが渡されるので、それにしるしをつけて注文するようになっている。さらにもう1枚、飲み物のメニュー兼オーダーシートが渡されるが、こちらもやはりタイ語のみだ。店員も残念ながら英語はできないようなので、この時点でかなり普通の旅行者にはハードルが高い店になってしまっているのだが、ホテルが併設されている関係でそちらには間違いなく英語の話せるスタッフがいると思われるので、もしかしたら助けを呼べるかもしれない。
 実は、先に種明かしをしてしまうと、この店の料理はすべてサンカムペーンにある「フアン・チャイ・ヨーン」のものと同じになっている。そのため、味の評価やお勧め料理は同店の記事と一部だぶってしまうのだが、その点はご容赦いただきたい。
 基本的には、どの料理も非常に輪郭のくっきりとしたシャープな味付けになっており、使われている多種類のスパイスの風味ひとつひとつが料理を口の中に入れるたびに広がっていく感じがたまらない。また、激辛というような料理はなく、全体的に日本人にもなじみやすい味になっている。
 フアン・チャイ・ヨーンと合わせ、この店の料理はほとんどすべてためしたことがあるのだが、その中でも特にお勧めできるのは

チェンマイ南部郊外にある一般北タイ料理レストラン、ローンカーオラム(2) *ガイヌンムアン……店の一番の名物料理で、鶏肉のチェンマイ風カレースープ煮。チェンマイ料理の店には必ずある料理だが、辛味が抑えられており、少しインドっぽい味付けのカレースープが絶妙の味を醸し出している。骨付きの脚がほぼ1本ドーンとどんぶりに入って出て来るが、一人でペロリと食べられてしまうくらいだ
 *ゲーンプリー……バナナのつぼみのカレー。少し独特の風味がありもしかすると好き嫌いの分かれる料理かもしれないが、クリームスープのように白濁したスープはそのまま飲んでもよし、カーオニヨウ(もち米)につけてもよし、ぜひ試してほしい一品だ
 *チムソムパットガイ……ネーム(発酵したチエンマイソーセージ)と卵の炒めもの。あまりネームの発酵臭さや酸っぱさもなく非常にあっさりしており、日本人にも食べやすい料理で特にお勧めできる
 *チェンダーパクカイ……チェンダーという青菜の卵炒め。上記チムソムパットガイと違いまったく癖がないので、辛いもの、タイ料理が苦手という人にも向いている
 *クアケー……芋茎のような野菜といんげんを北タイのスパイスで炒め煮にしたもの。シャキシャキした野菜に煮詰まってペースト状になったスパイスのソースがからまった食感は独特のものがある
 *ナムプリックヌム……これまた非常に辛さが押さえられている。普段タラートなどのもの食べている人に物足りないのではないだろうか。その分辛いものが苦手な人でも食べられ、またひとつひとつの素材の味を感じることができる。付け合わせのカボチャやニンジン、インゲンなどの茹で野菜も、とても質のよいものが使われている
 *ラープコア……タイ北部一帯で広く食べられているラープで、結婚式や新築祝いなどのハレの席で出されるものだが、現在では多くの北タイ料理レストランのメニューに乗っている。味付けの濃さ、辛さともほどほどで、大変なじみやすい

 どの料理も量が少ないので、4人で行ったら7-8種類の料理は楽しめるのではないだろうか。
 同じ料理を使っている「フアン・チャイ・ヨーン」のオーナーは美術学校の先生で、店の建物にはターペー通りのソイ・マハーハンにあった築150年の家屋が使われているが、この店にも多数の古い民具や建築装飾が置かれていたり、おそらくホテルの客室には古い高床式の民家が転用されている点など共通する点が多い。確認はしていないが、おそらくこの店のオーナーも同じ人か、あるいは親類などが経営にあたっているのかもしれない。
 チェンマイ市内にもこのサイトで紹介している「フアン・ムアンチャイ」や「ルアン・カムイン」など似たようなコンセプト・料理の店はあるが、これだけの敷地を有し広い中庭を見ながら開放的な気分で食事ができる店はそうそうあるものではない。
 ヴィアン・クムカーム遺跡観光に来た場合にはもちろんだが、そうでなくてもわざわざこの店まで市内から足を運ぶだけの価値は間違いなくあるだろう。南部郊外と言ってもターペー門あたりからだと自動車だったら15分くらいで着くのではないだろうか。その意味でも、サンカムペーンにある「フアン・チャイ・ヨーン」とは比べ物にならないくらいアクセスが容易だ。自前の足がなくても、ラムプーン行きのソンテオに乗ってヴィアン・クムカームの入口で降りて歩いても15分はかからないだろう。
 オープンした当初はいつ行ってもガラガラで“このままでだいじょうぶだろうか?”と心配になるくらいであったが、最近はすこしずつ知られだしてきているのかタイ人の観光客を乗せたワンボックスカーが立ち寄るようになってきている。この先、すでに有名な「フアン・チャイ・ヨーン」同様に人気店になることは間違いないと思われる。
 ちなみに、毎週日曜日は休業、営業時間は10:30から16:00となっている。

 また、ホテルの「Lanna Rice Barn Homestay」についてはこちらを参照のこと。
【2017年1月】







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