チェンマイのレストラン(チェンマイ(北タイ)料理の味わえる店)



バーン・スアン(高級北タイ料理)


住所:25 Moo 3 Sanphiisua
TEL:053-854169~70
FAX:053-854171



チェンマイ北部郊外にある高級レストラン、バーンスアンの店内写真(1) このコーナーでも紹介しているサンカムペーンのLe Grand Lannaは、もともと“バーン・スアン・スリーチェンマイ”という店だったのだが、オーナーが土地と店を売却して店名が変わった、という経緯がある。で、そのオーナーが得た資金を元手に(?)新たにオープンしたのが、このバーン・スアンだ。
 サンカムペーンの店も決して便利な場所にあるとは言えなかったが、この新しい店はそれよりもさらにロケーションがよくない。市の中心部から国道107号線を北へ8kmほど進み、チェンマイ県庁前の交差点を右折、外周道路を東に2kmくらい行きピン川にかかる橋を渡って川沿いにさらに上流方向に1kmほど進んだ町外れにあり(ピン川左岸の通りをずっとさかのぼっても行ける)、夜行くと周囲は真っ暗でその中にレストランの灯りだけが浮き上がるように見えてくる。
 通りに出ている看板を左折し、両脇に松明のような火が灯されたアプローチを抜けると、正面に店の建物が見えてくる。店員に案内されて中に入ると、そこは絵画や仏像、オブジェなどが飾られたギャラリーのようになっている。ディスプレイされている作品はかなりの数にのぼるが、逆に数が多すぎて少し雑然とした印象を個人的には受けた(確認しなかったが、もしかしたら販売もしているのでたくさん飾っているのかもしれない)。そこを抜け、さらに奥に進むとメインダイニングが見えてくる。ところどころに仏像などが飾られた板敷きの床の広大なスペースで、席は中央の屋根のついた部分と川に面したテラスの部分、および旧家を改造して作った独立した離れに大別できよう。テラス席は“川に面した”と書いたが、実際には目の前に川があるわけではなく、自分が訪れた時には20~30mの距離があった。想像するに、これは雨期対策でピン川の増水時には建物近くまで水がやってくるのではないだろうか。テラス席から見るピン川方向は、人家の灯りひとつ見あたらず真っ暗で、店の照明が反射した川面がところどころ光って見えるだけで、市内のピン川沿いのレストランからの眺めとはまったく異なった趣がある。なお、屋根のある部分は電灯もあって明るいが。テラスの席はキャンドルのみで少々薄暗く感じられる。一方、離れは10数名が会食できるように内部がセッティングされており完全に隔離されているので、プライベートパーティーなどに最適だ。人数が揃うのであれば、こちらの棟を予約して利用するのがいいだろう。
チェンマイ北部郊外にある高級レストラン、バーンスアンの店内写真(2) 料理は、ベーシックな北タイ料理を中心にして一部創作料理っぽいものもあり、バリエーションに富んでいる。自分が訪れた時には、前者でオードブル・ムアン(チェンマイ風オードブル。ケープムー、ナムプリックヌム、サイウアなどのチェンマイ料理の盛り合わせで、観光客向けのレストランではこれを北タイ風の高付き膳に乗せて“カントーク”と称している)、後者ではヨート・マラパット・ナムマンホーイ(ゴーヤの芽の先をオイスターソースで炒めたもの)、ロティ・トート・ゲーン・キヨウワーン(屋台でよく売っている、もともとはインド料理のロティを油で揚げ、ソースとしてグリーンカレーを添えたもの)をオーダーしたが、その他の料理も含めどれも辛味を押さえた食べやすい味付けになっているにもかかわらず、エッジはきちんと立っている、という印象を受けた。店のおすすめだったヨート・マラパット・ナムマンホーイも、ゴーヤの芽の先だけを素材として使用しているせいか、ゴーヤ独特の好き嫌いが分かれるであろうエグさをほとんど感じさせることがなく、また実に柔らかい歯ごたえで、おすすめするだけのことはあると思った。
 店内のインテリアなどの雰囲気もかなりのレベルではあるが、Le Grand Lannaを見てしまった後では、店の規模自体が小さいことも手伝ってか、正直負けているという印象は否めなかった。また、気になったのが食器のセンスで、“これだけの店の雰囲気と料理で、何でこの食器なの~!?”というアンバランスなものが使われている。一昔前のチェンマイならこれでも十分なのだろうが、今のタイではこの手の店は日本と同様細かな部分に至るまで気配りをしなければ競争に勝ち残っていけなくなっているのは間違いないと思うので、もう一息がんばってほしいところだ。ただでさえ、ロケーション的な非優位性があるのだから……。

 レストランの周囲は、人家もまばらで夜は車などもほとんど通ることがないので、出かける場合には必ず帰りの足を確保すること。もしかしたら、店の方で送迎サービスを行っているかもしれないので、自前の足が用意できない場合は店にたずねてみるといいだろう。
【2003年10月】




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