郊外の観光スポット

メーカチャーン


行き方……チェンマイから北西に約80km。チェンラーイに向かう長距離路線バスが最初に停車する街。



メーカチャーン中心部 チェンマイから北西に約80kmのところにあり、チェンラーイに向かう長距離路線バスが最初に停車する街がメーカチャーンだ。
 チェンマイから国道118号線を進むと、道はドーイサケットの先から山間部に入って行き、アップダウンを繰り返しながら峠を越え(道端には祠がいくつも建てられ、バスに乗っていればドライバーがお祈りをするかわりにクラクションを鳴らすのでわかる)、店が立ち並んでいて車がたくさん止まっているが、ゆで卵が食べられる程度で入浴することはできない温泉(ポーン・ナーム・ローン)を通り抜けると、前方に広々とした平地とメーカチャーンの街が見えてくる。
 メーカチャーンは、典型的な北タイの小さな田舎街、といったカンジでこじんまり、というか閑散としており、寺院(ワット・メーカチャーン)と小さなタラート(市場)、それに商店が並ぶ国道沿いの一角が中心となっているが、周囲に下記のようないくつかの観光スポットが点在しており、チェンマイの雑踏を逃れて静かなひと時を過ごすにはいいかもしれない。ただし、トゥクトゥクやソンテオなどの公共交通機関がほとんどない(街はずれにあるバスターミナルに、トラクターを改造した乗り物が2~3台止まっていることもある)ので、移動するには自前の足は必須である。
 さらに付け加えれば、メーカチャーンはタイを代表する男性人気歌手&俳優であるバード(トンチャイ・メッキンタイ)の母親の出身地として一部のタイ人の間では知られており、彼自身もこの地に別荘を所有しているという(場所は不明)。

≪トラベル・インフォメーション≫

*宿泊……街の中心部の国道沿いに「ホテル」と英語の看板が出ているので泊まるところはあるようだが、未確認

*食事……中心部のタラート(市場)周辺の国道沿いにクエティオ屋、カーオマンガイの店、ぶっかけ飯屋などがあるほか、国道を北に15分ほど行ったところに、“ミスターコンドーム”として知られるミーチャイ元保健大臣が経営する、バンコクにも店がある「キャベッジ&コンドーム」がある。入ったことはないが、外から見る限りはとてもきれいなドライブイン・レストランだ。


お名前をお洒落なサインに、プロがデザインする美しいマイサイン。



[街の北はずれにあるカーオモックガイの店]



カーオモックガイの店@メーカチャーン この数年、チェンマイに行くたびにメーカチャーンまで足を伸ばしているので、結構色々なところで食事をしているのだが、サイトで取り上げたい、と思った唯一の店がここだ。国道118号線を街の中心部からチェンラーイ方面に10分ほど進んだ左手にある小さな食堂で、昼時などは大型トラックなどが常に数台道路沿いに停車しているので、すぐにわかることだろう。
 軒から蘭の鉢がいくつもぶら下げられた東屋風の建物の中には中央に調理スペースが作られ、それを取り囲むようにしてテーブルとイスがいくつか並べられている。ムスリムの中年男性が料理を作るこの店の最大のおすすめは、カーオモックガイ(鶏肉のカレーピラフ)だ。インドでは“ビリヤニ”と呼ばれるこの料理は、チェンマイでもムスリムが多く居住する地域(チェンインプラザ向かいのソイや街のピン川東岸にあるフローラルコンド近くのエリアなど)でよく見かけるが、この店のカーオモックガイはご飯と鶏肉のコンビネーションが抜群で、パラパラでありながら決してパサパサにはなっていないご飯の炊き具合と、鶏肉の口に入れた時にホロホロと崩れていく感覚がたまらない。また、こんな田舎の街はずれにある食堂にしては、料理の盛りつけや食器にも気を使っていて“もう少しチェンマイに近ければ、このカーオモックガイだけを食べに来てもいい”と思えるくらいだ。
 カーオモックガイは25Bで、スープも一緒についてくる。ほかのメニューはスープハーンウアヤイ(牛のテールスープ)30B、スープガイ(鶏のスープ)大30B・小20B、サラットパク(野菜サラダ)15Bがあるだけだが、スープガイもトマトのアクセントが効いた、いい味を出していてお勧めできる。また、コーラなどの清涼飲料水も色々と揃っている(10B)。水と氷はタダ。

*ショッピング……後述のヴィアン・カローンのふもとにカローン焼のショップがあるほか、街の南のバスターミナルの向かいに、英語で「アンティークショップ」の看板を掲げた店が2~3軒並んでいて、民具や古い生活用品などを売っている。また、国道をチェンマイ方面に15~20分ほど進んだところに、ラタン製品やい草(?)で作ったホウキなどを売る店がずらりと並んでいるエリアがある。中にはハチミツや山で取れたキノコや野菜を扱っている店もある。


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≪おもな見どころ≫

[ヴィアン・カローン]



ヴィアン・カローン 街の中心部から少しチェンラーイ方面に進み、パヤオに抜ける国道120号線に入って5kmほど行ったところにある小高い丘の上にある遺跡。
 周囲を深い堀(水はない)に囲まれたエリアに遺構と近代に建てられた大きな寺院がある。寺院の一角には、昔のここの様子を再現したジオラマと説明書きが設置された資料館のようなものも建てられている。いつ行っても人がほとんどおらずとても静かだが、その割にはよく整備されており、もしかしたら将来は観光スポットとして開発されるかもしれない。
 ヴィアン・カローンは“カローン焼”と呼ばれる焼きものが有名で、かつてはスンコロク(宗胡録)と並び賞されていたという。遺跡の内部には、それを証明するかのようにたくさんの焼きもの(近年作られたと思われるものも多い)が置かれているほか、丘のふもとの国道沿いにはショップも1軒オープンしている。


[ワット・プラタート・クービア]



ワット・プラタート・クービア 街の北西にある山の上にある寺院。国道からは数ヶ所寺院に続いている道(タイ語の案内看板が出ている)があるが、どれも細い田舎道で、しばらくは田んぼが両脇に広がる中を通り抜け、山のふもとからは未舗装の状態のよくない坂道となる。最後に急な勾配を登り、木々が生い茂る頂上部にたどり着くと、小さなチェディ(仏塔)が正面に見えてくる。その奥の左手に仏像が置かれたタムブン(功徳を積む行為)を行うスペース、右手に本堂があるが、チェンマイ市内にある観光スポットとなっているような寺院とはまったく異なり、田舎の村にある寺院よりもさらに豪華さでは見劣りしていると思うが、人気がほとんどなく静謐に包まれた雰囲気は荘厳さをも感じさせるものがある。
 寺院には数人の僧侶がおり、タムブンに行くといつもリーダー格(?)のお坊さんが儀式だけでなく延々とお説教をしてくれるのだが、とてもきれいな標準語(タイ語)を話すので、北タイ出身ではないのかもしれない。
 山の上にあるが、木が生い茂っているためあまり眺望は開けていないし、寺院内に特に見どころがあるわけでもないので、わざわざ訪れるスポットでもないとは思うが、時間が余っていれば行ってみるのもいいだろう。


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[クワン・ヤーカマー(南部のダム)]



クワン・ヤーカマー チェンマイからメーカチャーンに向かうと、街に入る手前に長い下り坂があるが、その下り坂が終わって街に入る直前を左に曲がり、5分ほど山道を進んだところにあるリゾート風のダム。おそらく人工的に山あいの谷の部分に水をためて造られたものと思われるが、バナナの木が目立つダムに面した山の斜面の部分には“こんなところに誰が建てたのか……”と思わせるような高級別荘風のコテージがポツンポツンと建てられている。
 岸に作られた、売店兼事務所のような建物の前からダムの中央部に向かって木製の橋が伸びており、突端には東屋が設置されている。東屋にはイスなどが設けられ、ノンビリとダムと周囲の山々の景色を眺められるほか、魚にエサ(売店にある)をやったりすることができる。
 とりたてて珍しいものがあるわけでもなく、わざわざ出かけるだけの価値があるとは思わないが、目立ったレジャースポットのないメーカチャーンでは人気があるのか、休日には結構な人が訪れ、にぎわっている。


[クワン・メーカチャーオ(北部のダム)]



クワン・メーカチャーオ 街の中心部から国道118号線をチェンラーイ方面に10~15分ほど進んだところにある村から左に曲がって(国道沿いにタイ語の小さな看板あり)、小さな村を2つほど過ぎ、低い山の連なりに沿って谷間の道をさらにゆっくり登りつめたところにあるダム。湖畔には、小さな駐車場とレストランが1軒だけポツンと建っており、レストランの中を抜けて下った水辺にはボートハウスが10隻ほどつながれている。岸にただ係留されているボートハウスならたいしておもしろくもないのだが、ここがユニークなのは、それぞれのボートハウスはこちら側と100m以上離れたダムの対岸の山の斜面に立つ木との間に結ばれた長~いロープにつながれており、それを引っ張るとダムの先のほうまでずっと進んで行けることだ。ロープを引っ張ってダムの中央部まで行くと、涼やかな風が湖面を吹き抜け、実に気持ちがよい。ボートハウスから水に飛び込んで泳ぐもよし、ゴロンと横になって(ボートハウスの内部にはゴザが敷かれている)昼寝をするもよし、ノンビリと釣り糸を垂らす(自分が乗ったボートハウスには1mほどの竹に糸と針が付けられた竿が置かれていた)のもよし……と、思い思いの過ごし方ができるだろう。
 レストランのメニューには、肉・魚の焼きもの、スープ類など各種料理が揃っている。値段的にはこの田舎にしては決して安いとは思えないが味はまあまあで、ボートハウスが沖に出ていても、店員が小さなボートを漕いで料理を届けに来てくれる。
 前述のクワン・ヤーカマーと比較すると、こちらの方がより山あいの田舎にあり、そのぶん整備も進んでおらず人も少ないのでノンビリできるような気がする。国道からダムへの道沿いの風景も本当にのどかで、何か気持ちがやわらいでくる。
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