ホテル宿泊詳細レポート(高級ホテル)


SIRI LANNA HOTEL


住所:89/3 Ratchapakinai Rd.
TEL:053-279107~8
FAX:053-279101
WEBSITE:http://www.sirilanna.com/



このホテルの口コミを見る   料金&空室確認、予約はこちら



チェンマイ市内中心部、旧市街にあるシリラーンナーホテルの外観 お堀の中の旧市街、やや南よりに2008年12月にオープンした高級ブティックホテル。

 ラーチャパーキーナイ通りとラーチャマンカー通りの北西角に位置し、白い塀越しに見えるラーンナー様式を模したこれまた白壁に木をふんだんに使った建物が、外から見ると非常に印象的だ。
 寺院を模したような、獅子を両脇に随えた小さな階段状のエントランスを登ってホテルの中に入ると、すぐ右側にチェックインカウンターがある。カウンターといっても部屋数が少ないのでデスクがひとつ置かれているだけで、登録用紙にはすでに名前などがプリントされており、記入する個所はわずかだ。その間にスタッフが冷たいウエルカムドリンクを持って来てくれる。自分が宿泊した時は、甘いメロン味のミルクのようなものだった。
 客室は、その奥の3階建の建物にある。1フロアにたった5室、全部で15室しかないが、ホテルの敷地そのものが決して広いとは言えないため、個人的な第一印象は、ボディ・シリーン・ホテルラチャマンカに比べると少々せせこましいかな、というカンジだった。
 客室へは、1階はロビー奥の細い通路を通って、上階へは右のレストランの中を通り抜けた先にある板張りの階段を昇っていく。ロビー左手にはプールがあるが、5m*10mあるかないかの非常に小さなものだ。もっとも、客室数が少ないのでこれで十分と言えないこともないが……。プールサイドの一方には、デッキチェアと食事を取ることもできる三角座布団が置かれた座敷スタイルの東屋がある。その向かいはすぐ1階の客室の入口とテラスになっている。人が少ないのでそれほど気にはならないだろうが、うっかりすると宿泊客とばったり視線を合わすことになるかもしれない。

 このホテル、20室にも満たないが、部屋はデラックスルーム、シリラーンナーラグジュアリー、シリラーンナービジネス、シリラーンナースイートの4つのグレードに分かれている。部屋数にしては、ずいぶんと細かいセグメントだ。今回は、AGODAで予約して、扱っている中では最上位クラスとなるシリラーンナービジネスに宿泊した。ブティックホテルでビジネスという単語が出て来るのには、微妙な違和感も感じるが……(苦笑)。

 用意された部屋は2階の一番奥で、ブティックホテルにしては少々薄暗い窓のない廊下の突きあたりだ。他の部屋がタッチ式のカードキーなのに対し、この部屋だけは木製の両開きの扉にかんぬきをかけて南京錠でロックするというクラシカルなスタイルになっていた。
 扉を入った正面がバスルーム、左手が寝室となっている。室内は木をふんだんに使っており、床もベッドの上だけ高くなった天井も板張り、家具類やインテリアのカービングは他のこの手のホテルでは見たことがないくらいの深彫りで、高級感を通り越して重厚さすら感じさせる出来栄えだ。
 ベッドは天蓋つきの巨大なダブルでゆうに3人は寝れそうなくらい。寝具も肌触りのよいものが使われており、快適な夜を過ごすことができる。
 ベッドに向かって右手には、カーペットの上に2人がけのソファを備えたラタンのリビングセットが置かれている。宿泊初日にはテーブルにウエルカムフルーツがあったが、種類的には普通なものの量が多く、これだけで夕食がわりになってしまったほどだ。室内には、もうひとつ窓際にも椅子があり、気分に合わせて使い分けることができる。
 ベッドの向かいには、クローゼットとテレビが置かれた棚がしつらえられている。クローゼットの中には番号ロック式の貴重品入れもついている。コットンの部屋着と革製のサンダルもあって、スリッパでないところがブティックホテルらしくて好感が持てた。棚の中はミニバーと冷蔵庫、それに電気ポットとコーヒーカップ、無料のインスタントコーヒーと紅茶が用意されている。ミニバーの中には、有料の飲食物のほかに無料のミネラルウォーターが2本入っている。水は洗面所にも2本置かれているが、なくなった分がキチンと毎日補充されなかったのは少々残念だった。これはバスルームのアメニティも同様で、昼間出かけて戻って来ると枕の上にチョコレートが置かれていたり、脱いで放っておいた寝間着がわりのTシャツがちゃんとたたまれていたりといったきめ細かいサービスがされていただけに、この点はぜひ改善してほしい。
チェンマイ市内中心部、旧市街にあるシリラーンナーホテルの客室 客室棟は東向きに建てられており、ベランダがついている(ない部屋もある)。高層の建物ではないので展望はそれほどは開けていないが、それなりの広さがありチェアとテーブルも置かれていて、プールを見下ろしながらノンビリとくつろぐことができた。
 バスルームは6畳をゆう超える広さを誇る。ジャグジー付きの大きなバスタブ、レインシャワーもついた独立したシャワーブース、さらに洗面台はダブルボウルで、1人で泊まるにはあまりにももったいなかった。店のロゴがプリントされた白い布製の袋の中にはタイではまだ少ないハミガキセットやヒゲソリも入っている。残念ながら、ヒゲソリは刃の質が悪くて全然剃れなかったが……。ただ、ここでも綿棒やシャンプーなどが毎日キチンと補充されなかった。シャンプーや石鹸はシャワーブースと洗面台脇の2ヶ所に置かれていているので足りなくなって困った、ということはなかったが、きれいに清掃されてタオルなどもすべて新しく揃えられているのに、シャンプーのボトルには中途半端な量が残ったまま、というのはあまり気持ちのいいものではない。
 前述のミネラルウォーターと同様、基本的にはルームキーパーの問題だが、こうしたことが起きるというのは、係の仕事が終わった後に誰もそれをチェックしていないということの証なわけで、安ホテルではないのだから、その辺を完璧にしておかないとチェンマイのホテル過当競争を勝ち抜いて行くのは難しいのではないだろうか。

 朝食は、フロントと上階への階段の間にある20畳ほどのスペースに造られたレストランか、プールサイドのテーブルと東屋で取ることができる。レストランは、やはり狭い敷地が災いしてこの手のブティッケホテルにしては少々開放感に乏しいので、できるならプールサイドがいいだろう。しかし考えることは皆同じで、自分が宿泊中はいつもふさがっていたが……(プールサイドは全部で2席しかない)。
 部屋数が少ないので料理はバイキングではなく、アメリカン、コンチネンタル、アジアンからのチョイスとなる。いずれも最初にオレンジジュースとホットドリンク、バスケットに盛られたクロワッサンとトーストが運ばれる。コンチネンタルは食さなかったので詳細は不明(メニューには中身がちゃんと書かれている)だが、アメリカンの場合は選択した卵料理が、ベーコン、グリルドトマトなどとともに出される。アジアンはカーオパット(炒飯)かカーオトム(お粥)、さらに豚肉、鶏肉、エビなどから具がチョイスできるようになっている。いずれもオーダーしてから作るので、細かい注文(目玉焼きならターンオーバーかサニーサイドアップかなど)もできるし、出来立ての熱々をいただけるのはうれしい。食事の最後には4種類のカットフルーツが出されるが、パイナップル、スイカ、パパイヤなどごく一般的なものだ。レストランのスタッフは大変愛想がよく、パンや飲み物がなくなると「おかわりはいかがですか?」とすぐに声をかけてくれる。この点は仕事に忙しいせいか笑顔がなく非常に事務的で冷たい印象だったボディ・シリーン・ホテルとは対象的だった。フロントの女性も含めこのホテルのスタッフは皆とてもフレンドリーで質問などにも丁寧に答えてくれて、とても気持ちがよかった。

 ロケーション的には、旧市街にあるのでお堀の中の主要な寺院はすべて徒歩圏内、日曜開催のラーチャダムヌン通りの歩行者天国は目と鼻の先、土曜夜のウアラーイ通りの歩行者天国にも10分とかからないなど、観光には最高だ。
 先にも書いたが、部屋数は少ないものの敷地が狭いため、高級ブティックホテルとしては旧市街のコンペティターに開放感という点でかなり劣っていると言わざるを得ない。しかし、スタッフの接遇態度(フレンドリーさ)はこれまで宿泊したこの手のホテルでは群を抜いており、気持ちのよい滞在ができるのではないだろうか(これでルームキーピングさえちゃんとしていれば……)。
 値段も、特にオフシーズンなら日本では考えられないような安さなので、コストパフォーマンスは非常に高く、お得だと思う。
【2010年11月】


このホテルの口コミを見る   料金&空室確認、予約はこちら



HOMEへ レポートを書く TOPへ