ガイドブックのガイド

IDEAL MAP CHIANGMAI(地図)


発行:PSP Publishing
ISBN:974-92243-1-0
価格:89THB/2.50USD


ガイドブックを兼ねたチェンマイの地図、アイデアルマップチェンマイの写真 バンコクに本社のある出版社の発行。タイトルの下に“Your Personal Compact Guide”というキャッチコピーがつけられていることからもわかる通り、地図というよりも地図の体裁を取ったミニガイドブックと呼んだほうがふさわしいかもしれない。単純な面積比で見れば、地図よりもガイドとしての文字のスペースのほうが明らかに多い。
 地図はチェンマイ県全体、ドーイインタノン、チェンマイ市内、ドーイステープ山系を中心とした郊外の4点が掲載されている。いずれの地図も非常に簡略化された内容で、道路についてはごく主要なものしか記されていないので、市内地図などは実際にこれで歩いたりしようとしたら、ほとんど用をなさないであろう。そのかわり、寺院やショッピングスポットなどはきれいな色のシンボルイラストを上手に使ってプロットしているので、とても見やすくなっている。特にドーイインタノン地域の地図は、ここだけをピックアップして掲載しているマップを見たことがないので、このタイ最高峰に行ってみたいと考えている人には役立つことだろう。
 一方ガイドのほうは、チェンマイ県全体、ドーイインタノン、市内の3つのエリアについてそれぞれ10ヶ所のスポットを取り上げ、写真とともに簡単な解説をつけている。ほかにも主要ホテルやレストラン、ショッピングエリアなどのリスト、県内の地方に向かうバスの乗り場と料金などが掲載されている。リストにあがっているホテルは番号が振られ、電話番号、一おおまかな予算(一部のみ)が記載されており、地図上にもプロットされている。
 ガイドで取り上げられている10ヶ所の観光スポットは、どのような基準で選ばれているのか定かではないが、市内ではワットプラタートドーイステープ、チェンマイ動物園、ワットチェットヨート、ワットスワンドーク、ワットプラシン、ワットチェディルアン、チェンマイアート&カルチュラルホール、ワットチェンマン、ワローロット市場、ターペー門&チェーンスリプーム(お堀の北東角の城壁)となっている。果たして、これが誰もが納得できるトップ10アトラクションかどうかは、人それぞれ好みや興味の違いがあるので何とも言えないが、それは分厚いガイドブックでも同じことなので、ひとつの意見として参考にする、という使い方がやはり正しいのだろう。チェンマイ県内のトップ10アトラクションについては、国立公園やチェンダーオ洞窟など、自然系のスポットが多くピックアップされているようだ。ドーイインタノンもここだけ独立して10ヶ所が紹介されているが、ロンリープラネットなど、日本のものとは比較にならないくらい情報の量・質ともに充実しているガイドブックでもここまで詳細には取り上げていない。もしかすると、筆者はドーイインタノンがとても気に入っているのかもしれない。

 下で紹介している「MAP'N'GUIDE CHIANGMAI」でも書いているが、地図の体裁を取りながらそこにガイドブックとしての機能を盛り込む、という考え方(コンセプト)は割と容易に思いつくし、それ自体は間違ってもいないと思う。コンパクトな冊子で、地図とガイドブック双方として十分活用できるだけの情報内容が伴うのであれば、旅行者にとっては非常に便利であることは確かだからだ。しかし、実際に上梓されているこのコンセプトに取り組んだ(と思われる)出版物を見てみると、どれもがどっちつかずの中途半端なものになってしまっていて、使い手からすると満足するにはほど遠い内容であるように感じられる。このマップも、グループツアーでチェンマイに来て1日だけフリータイムがある、というような旅行者にとっては用が足りるかもしれないし、また、重点的に取り上げられているドーイインタノンに行く計画のある人は入手しておくといいかと思うが、やはり基本的には地図は地図、ガイドブックはガイドブックでそれぞれ別に持ち併用するほうが、より充実した旅ができるのではないだろうか。

≪スペック≫
*地図総点数……4点
*地図内容……チェンマイ県全体(主要国道&観光スポット)、ドーイインタノン、チェンマイ市街、チェンマイ郊外(メーリム~サムーン~ハーンドン&ドーイステープ)
*その他の内容……チェンマイ県、ドーイインタノン、市内のトップ10観光スポット、ホテル&レストランリスト、交通機関案内、ショッピングスポット紹介など
*タイ語表記……なし



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