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ペーンティープーミプラテート(地図)


発行:タイ国軍最高司令部・軍用地図部
ISBN:なし
価格:95THB


タイ国軍が発行する地図、ペンティープーミプラテートの写真 タイ国軍最高司令部の軍用地図部(日本の国土地理院に相当するのか?)が発行する、タイ全土を網羅した5万分の1の地図。

 広げると、縦75cm*横60cmほどの1枚のサイズになっており、4色刷りで等高線が詳細に記されたマップが現れる。
 道路は朱色で、川や運河・池などは水色でで記され、かなり細かな道路や池までがプロットされている。前者は主要国道については号線の数字が記されているだけで、一般道については通りの名前はほとんど書かれていない。そのかわり、山間部のかなり細かい道までほぼ完全に網羅されているので、バイクに乗る人には非常に有用だろう。また、川などについてもかなりマイナーなものにまで名前が記されており、“へ~、こんなところに川なんてあったっけ?”というような新しい発見もあって楽しい。また、集落や村については、おそらく役所に登録されているものについてはおそらくすべてが載せられているのではないかと思われるくらい細かく記載されている。
 凡例が地図の左下に出ているのだが、それがまた大変細かい。特に土地の用途については、森林、雑木林、竹林、水田、ニッパ椰子など10種類以上に分かれているほか、宗教施設も寺院付き僧院、寺院なしの僧院、ストゥーパ(仏塔)、教会、中国寺院、モスク……というように細かく分類、プロットされている。
 しかし、いかんせん縮尺が1/5万で、チェンマイ市内中心部にあるお堀の一辺が3cm程度という小ささなので、寺院の名前などはほとんど載っていないどころか、お堀の中などは寺院のマークだらけで何が何だかわからなくなってしまっている。逆に言えば、そのサイズなので、例えば“チャンワット(県)・チェンマイ”(直訳するとチェンマイ県だが、実際にはチェンマイ市内中心部のことを指している)というバージョンを見ると、東は市内中心部から西はサムーンのすぐ手前、北はメーリムの先10kmから南はチェンマイ空港までをカバーしており、俯瞰でチェンマイという街とその周囲の地形や村落の広がり、土地がどのように利用されているのか、といったことがよくわかり、当地を新たな視点で眺めることができる、という提供価値は他の地図にはないものだ、ということもできるだろう。
 それぞれの地図には収められているエリアがタイトルとしてついているのだが、たとえば先ほどのチャンワット(県)・チェンマイ、あるいはチャンワット・ラムプーンという一見広大なエリアをイメージさせるものもあれば、アンパー(郡)・サンサーイ、アンパー・メーテーンというような中規模のエリア、さらにはバーン(村)・フワイケーオ、バーン・ドークチャイというように比較的狭いエリアの名前がついたものもあり、統一した基準がないようで、土地勘がない、あるいは郡の名称などを知らない人は、自分に必要な地図を見つけだすことが少し大変かもしれない。が、それぞれには4746Ⅰ、4846Ⅲ、4747Ⅱ……というようにナンバリングが付されており、地図の右下にはその地図が隣接する地図のNO.が記されたマトリックス図のようなものが出ているので、1枚でカバーできない時にはそれを見てナンバーから自分の必要なものを探すといいだろう。しかし、自分はいまだにスリウォン・ブックセンターなどの大型書店でも必要なものをすべて揃えることができておらず、歯抜け状態のままなのだが……。

 この地図の作られている目的が、基本的にはおそらく軍事用であり、観光用ではないので、このコーナーで紹介しているほかのマップとはまったくコンセプトがそのものが違い、それがクリエイティブにも明確に現われている。
 観光用ではないがゆえに、旅行者にぜひお勧め、というわけにはいかないが、長期滞在者やチェンマイの地理的な特性を知りたい、というような人にはいいかもしれない。村落や山などの名称は英語も併記されているので、タイ語が読めない人でもある程度使いこなすことは可能だ。

≪スペック≫
*地図総点数……1点
*地図内容……各NOにより異なる
*タイ語表記……あり



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