フリーペーパー

WELCOME TO CHIANGMAI,CHIANGRAI,MEA HONG SONG



数あるチェンマイのフリーペーパーの中でも最も古い歴史を持つもののひとつ、ウエルカムチェンマイ、チェンラーイ、メーホーンソーン 表紙には“1986年創刊”と書いてある。チェンマイで発行されたフリーペーパーの中でもおそらく最も老舗の部類に入るのではないだろうか。もともとは「WELCOME TO CHIANG MAI & CHIANG RAI」という名称だった(当時のものはこちら)のだが、いつからかメーホーンソーン情報も加わり、現在の誌名になっている。

 手元にある号は、全体で70ページ強のボリュームがあり、そのうち約半分がコート紙の4色刷り、残り半分が上質紙に黒と赤の2色刷りとなっている。
 コンテンツは、Feature Articles(特集)、Regular Features(定期連載)、Handy Listing(時刻表やショップリストなど)、Map(地図)、Chiangrai Features(チェンラーイ関連情報)に分かれている。タイトルにはメーホンソーンと記されているが、地図を含め何も載っていないのは、広告を集めるのが困難だからだろうか?
 記事の内容は雑多で、文字も小さくかなりの読みごたえがある。特集は、特定のホテルやレストランなどを取り上げており、おそらくペイドパブリシティ(記事型広告)と思われる。ほかには、地方への旅、国立公園ガイド、自分でできるマッサージなどが掲載されている。定期連載記事では、祭りや休日の紹介、観光スポットのチェックリスト、野菜や果物、スパイスのイラスト付き解説などがある。全体を通していえることだが、イラストを多様しビジュアルに工夫をこらし、見やすさを追求しているのも本誌の特徴と言えるだろう。Handy Listingの中にある旅行関係のショップリストは航空券、エレファント・キャンプ、トレッキング、ラーンナー・スタイルの結婚式アレンジメントなど細分化され、1ページに80社以上が紹介されているほか、見開きで病院や銀行、大使館などが載ったページも用意されているが、いずれも字が小さく自分の必要なものを見つけるのに少々苦労させられるだろう。
 地図は、このフリーペーパーのコンテンツで最も役に立つものだろう。チェンマイ市内全体図、ターペー門~チェンマイ駅までのエリアは巻頭・巻末にそれぞれ折り込まれており、きれいなイラスト入りの4色印刷でチェンマイが初めての旅行者でも大変わかりやすいようにできていると思う。ほかにも、フワイケーオ通り、タイ北部全図、ピン川沿いのエリア、お堀の内側、ハーンドーン、チェンラーイなど4色、2色双方あるがいずれもイラスト入りでうまくポイントを押さえており、短期間の滞在であればこれだけでも事が足りるのではないだろうか。
 広告の種類も実に豊富。レストランやみやげ物店、ホテル、旅行会社などが中心だが、在住者や中長期滞在者もターゲットにしているのか、不動産の物件紹介、家電ショップ、歯医者の広告などもある。面白いのは、他のフリーペーパーと比較してスパの広告が極端に少ない。イラストは多用しているが、残念ながらオシャレ、というタイプのクリエイティブではないので、そんなことも影響しているのかもしれない。

 20年以上の歴史を誇るフリーペーパーだけあって、旅行者が必要とする最大公約数的な要素をうまくカバーしてはいるが、今日のように過当競争と思われるくらいさまざまなフリーペーパーが市中に氾濫している現状では、逆にそれが仇となっている可能性がある。 ターゲットをもっと明確にし、他誌(紙)と差別化できるコンセプト・メイキングとそれに基づく誌面の刷新(戦略に基づく戦術の実践)が、マーケティング的には求められているのかもしれない。
 “大きなお世話だ”と言われそうな気もするが……(^^;
【2009年3月】



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