バイクで行くチェンマイ郊外ドライブ

サンカムペーン~バーンティ~ラムプーン

 

チェンマイから東に向かい、サンカムペーンの街を越えたら、チェンマイ盆地の東端を形成する山脈に沿って南東に向かい、バーンティという小さな街を通過してラムプーン北部にある日本企業がたくさん入っている工業団地の前を通過してチェンマイに戻ってくるコース。ドライブするだけならおよそ3時間半ほどだが、途中にはダムや山の上にある寺院(複数)など立ち寄ることのできるスポットも多いので、実際に行くとなるともう少し時間はかかるだろう。



チェンマイ盆地東端を走る国道1147号線の風景

 チェンマイ市内から国道1006号線を東に向かいサンカムペーンの街を抜け、少し行ったところにあるY字路を右折し、国道1147号線へと進んで行く。すぐに「↑バーンティ」と書かれた標識が目に入るだろう。少し進んで国道1317号線との交差点を過ぎると、交通量はグッと少なくなり、道も狭くなる。小さな橋を渡り左右にカーブを繰り返しながらしばらく進んでいく。周囲は徐々に田んぼや荒地が多くなり、すっかりチェンマイ盆地郊外の典型的な風景へと変わっている。正面にはメーター川が形成する渓谷とチェンマイ盆地とを隔てる分水嶺の山並みが近づいてくる。少し進んで、再び国道1317号線(この番号はどうも複数の道に使われているようで、ちょっと混乱する)の広い道との交差点にぶつかるので、それを直進すると「バーンティ12km、ラムプーン36km」という看板がある。交差点から1kmちょっと進むと「↑ワット・パートゥン、→ラムプーン」と書かれた標識が出ているT字路に行き着くので看板にしたがって右折する。なお、直進したところにあるワット・パートゥンという寺院は交差点から約2kmほどのところにあり、行ってみたことがあるが、特別見るべきものがあるわけではなさそうなので、わざわざ寄り道するほどの価値はないと思う。
 さて、T字路を右折して進むと、分水嶺の山すそを走るカンジになり、小さなアップダウンがある道に変わる。すぐに、チェンマイ-ラムプーンゴルフクラブ&ヘリテッジスパ&リゾートの立派な入口が見えてきて、さらにしばらく進むとバーン・フワイサイという小さな村を過ぎる。さらに進んでいくと、左手の小高い山の上に寺院が見えてくる。この寺院は「ワット・プラタート・ドーイ・ハーンバート」で略して「ワット・ドーイ・ハーン」とも呼ばれているようだ。山の上まではメチャメチャ急勾配の舗装された道が続いており、バイクでも上がっていくことができるので、興味があれば寄り道してみるといいだろう。
 寺院入口に掲げられた解説によれば、寺院の建立については何もわかっていないが、神話では仏陀がここを訪れ山の上に滞在し、喜捨を集めに行くための準備をしたとされているらしい。喜捨を集めるための鉢のことを“ハーン・バート”と北タイの方言で呼ぶとのことで、山の頂上にある岩に空いている穴(確認したがどこだかはわからなかった)が、まさにその準備をした場所だと信じられているという。山の上の寺院が作られている場所は平らな部分がほとんどなく、歩くスペースにはレンガが敷き詰められているものの、でこぼこが多くて歩きにくい。また、周囲は背の高い木に囲まれているため残念ながら眺望はあまり開けないが、チラッと見える下界の風景はなかなか美しく気分がよくなることだろう。

 ワット・ドーイ・ハーンからさらに南に進み小さな村を過ぎると、左手に迫っていた山並みは徐々に遠ざかり、道の両側にはのどかな田園風景が広がる。小さな村をさらに2-3やり過ごすと、バーンティの病院に行き着く。ここがこの街の入口と考えていいだろう。バーンティの街の中心部には役所、銀行、市場や食堂などが一通り揃っているものの本当にこじんまりとしており、それらが固まっている3叉路を中心にした100~200mほどの長さしかない。ここからラムプーンまではあと25kmほどあるので、くたびれていればゆっくり休憩を取るのにはいい街だろう(というか、この先道中“街”と呼べるのはここくらいしかない)し、もうチェンマイに帰りたい、と思うなら、街の中心部を少し行ったところから右(西)に伸びる国道1189号線を使えば、サーラピー経由でチェンマイまで30kmほどで行き着くこともできる。

 国道1147号線を引き続き、ラムプーンに向かって進む。バーンティの街に近いうちは道の両側に民家などが立ち並んでいるが、すぐにまた田んぼや荒地が広がる田舎道となる。村をひとつ過ぎ(この村からもチェンマイに戻ることができる。タイ語の道路標識あり)、再び山が左手に迫ってくると同時に道は広くなり、交通量も徐々に多くなってくる。
ドーイカモの入口にある仏像群 しばらくすると、バーンチェーという村に入り、道は直角に右に曲がる。ここを曲がらずにまっすぐ伸びている狭い道に入り、約6kmほど行ったところには「ドーイカモ」という小さな山があり、頂上には「ドーイカモ・ボー・ナームティップ」という甘露(ナームティップ。飲めば不老不死、死人に注げば生き返るという<注>)の湧く井戸(ボー)があるとのことだ。山のふもとに着くと、そこには雑木林の中にいくつもの仏像が置かれており、山の上へと続く長い石段が伸びているが人気がまったくなく、一人きりで行くと少々不安になってくるくらいだ。自動車やバイクで行ける道が見つからなかったので自分は石段を途中までしか登らなかったのだが、上には何があるのか、一度行ってみたいものだと思う。西側には山がないので、木がジャマしなければおそらくラムプーン方面が一望できて景色もよいのではないだろうか。

 バーンチェーの村を越えると道幅が一気に広くなり、両脇には商店が多くなってきて、右手に我々には見慣れたロゴを掲げた日系企業の大きな建物が目に入ってくる。現地の人たちが「ニコム」と呼んでいるラムプーンの工業団地だ。道路沿いには団地で働く人々相手の店がずら~っと立ち並び(日本料理店もある)、さながらひとつの街を形成している。それまでの田舎の風景が一変したことに驚きながらバイクを走らせていると、すぐに国道11号線(スーパーハイウェイ)との交差点(サンパーファーイ)にぶつかる。これを右折してチェンマイに戻ってもよいが、自動車がものすごい速度でバンバン走っているスーパーハイウェイをバイクで走るのはあまりにも味気ないので、信号をそのまま直進しよう。すぐ左手には別の工業団地の入口があり、やはり商店が立ち並んでいる。さらに少し進むとメークワン川にかかる大きな橋にぶつかるので渡ったらすぐに右折、100mほど行ったら今度は左折する(多くの車がそのように進むので迷う心配はない)。そこからは直進して鉄道の踏切を渡り数100m行くと、チェンマイとラムプーンを結ぶ旧道の国道106号線につきあたる。ここは、ラムプーンの街からは3~4km北の地点だ。右折して、国道沿いに並ぶチークの大木を眺めながら、ノンビリとバイクを走らせて帰ろう。チェンマイまではおよそ20kmほどだ。

≪注≫養徳社「タイ日大辞典」1巻P919
【2007年4月】



即日発送可、往復送料無料、充実の補償




HOMEへ レポートを書く TOPへ