チェンマイ旅行・基礎の基礎(市内交通編)

路線バス&ルート走行ソンテオ



チェンマイ市内を走る路線バスの停留所 チェンマイに初めて路線バスが登場したのは、おそらく1990年代後半だと思う。黄色い車体のミニバスだったのだが、あっという間に消えてしまった。その後、2003年に当時首相であったタクシン(チェンマイの東、サンカムペーン出身)の妹が会社を設立したり、チェンマイ大学が参入したりして路線バスを運行させたが、ことごとく短期間で廃止に追い込まれている(昔の路線バスについてはこちら
 その理由としては、ソンテオやトゥクトゥクなら目的地そのものまで行ってくれるけど、バス停から/まで歩かなければならないのが市民に受け入れられず黒字化できなかった、とか、“自分達の職が奪われる”と心配したソンテオのドライバーたちがチェンマイで大きな政治力を持っているソンテオ組合を通じて大規模な抗議活動を行ったからだ、とか言われているが、真偽のほどはわからない。

 で、現在運行されている路線バスであるが、2015年に運行が開始され現在3路線で営業している。当初はもう少し多くの路線を走っていたと思うのだが、あっという間に縮小したようだ。路線図はこちら。料金は、B2番路線が15THB、10番路線が20THBとなっており、市内の移動手段としては最も安いだろう。
 しかしながら、運行はB2番路線が40分間隔(土日は60分間隔)、10番路線が1日10本のみ、しかもその通りにバスが来るかどうかはまったくあてにならない。たまに街なかを走っているバスを見かけるがほとんど乗客もおらず、このままだとこれまで同様やはり廃止の憂き目を見るのではないだろうか。
 もし利用するのであれば、暑い屋外の停留所でバスを待つことになり、場合によっては熱中症などの危険を伴う可能性があるので、帽子をかぶる、日焼け止めを塗る、水分補給をこまめにするなどの対策を必ず講じること。また、今は廃止された以前の路線バスの停留所も道路脇にそのまま残っているので、間違えてそこでバスを待たないように。
 個人的には、時間と体力の無駄になるので、旅行者の市内の移動手段としてはまったくお勧めしない。

 ルート走行ソンテオとは、路線バスとまったく同じコースを走るソンテオのことで、昨年の路線バス運行開始当初は、車体のフロントガラスの上とサイドに番号をつけたものが盛んに走っていたのだが、現在は街で見かけることはほとんどない。チャーンプアック・バスターミナルに行くと、ソンテオだまりの一角のテントを張った下に1~2台の番号をつけたソンテオが止められているが、まるで過去の遺物のようで実際に街なかをルート通りに走ることがあるのだろうか、と疑ってしまう。
 こちらも、正式に廃止になったというアナウンスは聞いたことがないが、実質的には廃止されたのと同じだろう。もし仮に番号をつけたソンテオを道で見かけたとしても、ルート走行ではなく普通のソンテオとして使われていると思われるので、利用するのであればそのつもりで止めたほうがよい。
【2016年12月】






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